2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウォルター・モズリィの「ブルー・ドレスの女」をもう一度読もうかな。

まだ、読んでないけど、次はこれをとりあげたい。 オバマ氏が次期大統領に決まったということもあり、黒人探偵イージー・ローリンズのシリーズ第1作である。 このシリーズは題名に色が入るのが特徴であり、今回はブルーである。 この本をもう一度読もうと物…

サイモン・ブレットの「連続殺人ドラマ」を読みました。

堀内静子訳 ハヤカワ・ミステリ それでは!ミセス・パージェターと並ぶ、サイモン・ブレットの別のシリーズのキャラクターをご紹介します!ミスター・チャールズ・パリス!チャールズ・パリスは、売れない俳優です。今回は幸運にもTVシリーズで、3ヶ月も…

マイケル・クライトンの「恐怖の存在」の付録「政治の道具とされた科学が危険なのはなぜか」を読みました。

本編は「環境問題」の問題についてだったことは、前回の日記に書いたとおりである。 これは、一世紀前よく似たことがおこったよね?というお話である。「科学的」にみえる学問(新しい科学理論)が世界中の科学者、政治家、著名人などの支持を集めた。そのな…

サイモン・ブレットの「奥様は失踪中」を再読しました。

堀内静子訳 ハヤカワ・ポケットミステリ ミセス・パージェターシリーズである。 ミセス・パージェターシリーズでは、だいたい、ミセス・パージェターが新しい所に移転する。海外旅行とか、老人ホームとか。 そこの、中産階級的な社会現象に思いっきり皮肉を…

マイクル・クライトンの「恐怖の存在」上・下を読みました。

酒井昭伸訳 ハヤカワ文庫 今回は、地球の温暖化問題である。 いや、もとい地球温暖化問題の問題である。 ここで質問。地球は温暖化している(温かくなってる)と思いますか? 虫は、正直、今や「はい」っていうのは常識だろう、と思っていた。だから、京都で…

内山哲夫の「転落弁護士  私はこうして塀の中に落ちた  」を読みました。

講談社 内山哲夫氏は、司法試験に合格し、新進気鋭の若手弁護士として活躍していたが、5000万円を横領、それが発覚して逮捕された。そのときは、仲間の弁護士の尽力で執行猶予つきですんだ。しかし、その後すぐに、事件屋とくんで、会社を恐喝したため、…

ヘンリエッタ・アン・クロウザーの「夢は紙に書くと現実になる!」をもう一度読みました。

野津智子訳 PHP研究所 例えば、混みあったパーティ会場で、どれだけたくさんの人がいろんな話をがやがやしゃべっていても、自分の名前を呼ぶ声だけは聞こえる。自分の名前を呼ばれて、無関心な人はいない。「なんですか?」と必ず反応するはずである。こ…

土屋賢二の「汝自らを笑え」を読みました。

文春文庫 これは、御茶ノ水女子大学で哲学を教えるツチヤ教授のユーモア・エッセイ集です。近頃ではユーモアと名のつくものでも、笑えるかどうかは確実ではありません・・・が、ツチヤせんせーのものは、信頼に足ります。 「汝(なんじ)自らを笑え」という…

マイケル・クライトン氏を悼みます。

2008年11月4日マイケル・クライトン死去の悲報が入りました。 未訳のものを除き、氏の最新作をこれ以上読めないのかと思うと非常に残念です。本当に悲しい。氏の作品で心に残るものをピックアップして、氏を称えたいと思います。 マイケル・クライト…

ジェイムズ・サリス「ドライヴ」を読みました。

鈴木恵訳 早川書房 おしゃれなクライム・ノヴェル。 映画「トランスポーター」を思い出す。主人公の職業・・・運転手(犯罪の逃走も)が共通していること。また、強盗などで運転手を勤めるときは、内容に興味なく、ただ運ぶだけと言い切るあたりが似ている。…

クリスチアナ・ブランドの「切られた首」を読みました。

水戸森 毅 訳 ハヤカワポケットミステリ コックリル警部物。 殺されるのが、なぜか、意地の悪いオールドミスとか、嫌味な女。 若くてかわいいフランセスカや、かっこいいジェイムズは、無事(?)生き残る。 このフランとジェイムズ、ペンドックの三角関係が…

イギリス人銀行員の父が息子に伝えたかったこと・・・「たのしい川辺」を読みました。

ケネス・グレーアム 作 石井桃子 訳 岩波少年文庫 子供向の本である。 小さいころから本の虫であったので、絵本を卒業してから、子供向けの本も読みまくった。この岩波少年文庫は、昔はハードカバーしかなかったのを、読みやすい新書版にしていただき、今で…

今日読んだ本:11月1日

「最後の瞬間のすごく大きな変化」 グレイス・ペイリー 村上春樹(訳) 文春文庫NY・ブロンクス生まれ、83才のグレイス・ペイリーの短編集。 フェイスという女性が主人公のものが多く、これが彼女自身を反映させているようだ。「写真版 東京大空襲の記録…