2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ふるさとに帰るネロ・ウルフ〜 「黒い山」を読みました。

レックス・スタウト 宇野輝夫 訳 ハヤカワ・ミステリ 出た〜〜〜!ふっか〜〜〜つ!!未読のネロ・ウルフもの! しかも、巨デブのネロ・ウルフ、運動するとか言って、ダーツを買ったのに、矢が落ちたのを拾ってもらうのを待っていたあの、ネロ・ウルフが・・…

人の精神という素晴らしいもの〜「レナードの朝」を読みました。

オリヴァー・サックス 春日井晶子 訳 早川書房 これは昔、映画を観た。 最近、インフルエンザが流行っているが、第二次大戦後にインフルエンザが大流行した際に、それと時を同じくして、おそらくその後遺症と思われる眠り病と呼ばれる奇妙な病気にかかった人…

メンズリブという生き方〜「男の人ってどうしてこうなの?」を読みました。(5)

スティーヴン・ビダルフ 菅 靖彦 訳 草思社 さて、この本が提案する新しい男の生き方は7つのステップに分かれていて、まだ「父親との関係を修復する」と「セックスに神聖さを見出す」の二つしか終わっていない。なお最初のステップからふまなくてはならない…

男とセックス〜「男の人ってどうしてこうなの?」を読みました(4)

スティーヴ・ビダルフ 菅 靖彦 訳 草思社【はじめに】 更新が遅れてしまった・・・。この題名を見てもらうとわかるように、かなりタブーな話題な上に、考え始めるといろいろ浮かんで筆が止まってしまうためである。ウーマンズリブもそうだが、メンズリブも、…

父親との対決〜「男の人ってどうしてこうなの?」を読みました(3)

スティーヴ・ビダルフ 菅 靖彦 訳 草思社 ではどうしたらいいか。 男性がこのように孤独を感じ、強迫的なまでに競争的であり、感情を表に表すことをおそれているのはなぜか。 答えは簡単、どうしたらいいかわからないからだ。 成熟した大人の男性は、自分の…

死ぬな!日本の男たち〜「男の人ってどうしてこうなの?」を読みました(2)

スティーヴ・ビダルフ 菅 靖彦 訳 草思社 警視庁によると、2008年の日本の自殺者数は3万2249人という多さである。世界的にもロシアに次ぐ。うち男性は2万3478人にもなる。去年は、平均して毎月2千人近い男性が、人生に絶望して自殺をはかり、成功したこ…

メンズリブ入門〜「男の人ってどうしてこうなの?」を読みました。(1)

スティーヴ・ビダルフ 菅 靖彦 訳 草思社 ウィメンズリブ、もしくはフェミニズムについては最近日本でも広く認知されてきている。上野千鶴子さんなどのご著書などを拝見すると、日本のフェミニズムは欧米のものとはちょっと違うような印象を受けるが、今回は…

9・11はアメリカのオウム事件〜「自爆テロリストの正体」を読みました。

国末憲人 新潮新書 9・11事件やロンドン地下鉄での同時多発テロ、モロッコでのテロ事件など、ここ10年くらい、自爆テロが次から次へと発生し、何物にも代えがたい貴重な命など多数の損害が発生している。こういったテロリストにどういったイメージをお…

さよならマイホームドリーム〜「住宅喪失」を読みました

島本慈子 ちくま新書昔「夢にまでみたマイホーム〜」なんていう歌の一節があった気がするが、「マイホーム」はほとんどのサラリーマン家庭にとっての夢だった。今でもそうだろう。しかし、今・・・その夢が遠ざかりつつある。 派遣村の時に、自動車工場の閉…

死ぬことに向き合う〜「死ぬまでにしたい10のこと 初めて人生を愛することを知った女性の感動の物語」を読みました。

ナンシー・キンケイド 著 和田まゆ子 訳 祥伝社 これは深夜テレビでやっていた映画に感動したため、原作本を読んでみた。短編なのですぐ読める。 これは映画のほうがよかったかもしれない。 というか、20代そこそこで、ガンで死んでいく女性が死ぬまでにし…