2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「ママは眠りを殺す」を久しぶりに読みました。

ジェームズ・ヤッフェ著 神納照子訳 創元推理文庫 ※ネタバレはありません。 ママ・シリーズ第三弾。デイヴは公選弁護人事務所の捜査官。犯罪で起訴された人の側からの捜査をしている。妻に先立たれて、ド田舎のメサグランデというところで働いている元NYの…

「古代への情熱ーシュリーマン自伝ー」をもう一度読みました。

シュリーマン・関 楠生 訳 新潮文庫 虫の座右の書。 今までは、諸外国語を学ぶ時の方法、富の築きかたといった、ハウツー本として読んでいたような気がする。もう一度通して読んでみると、たった一つの夢、ただ一つの情熱を見事に開花させた人物だと感じた。…

「急がない!ひとりの時間を持ちなさい」を読みました。

デヴィッド・クンツ著 畔上司:訳 主婦の友社 折に触れて読み返したい、素晴らしい本。休符があってこそ、音符が生きるように、人間の生活も、があればこそ生きる。 虫が思うに、ほんのちょっと前まで、は日々の生活につきものだった。例えば、掃除:雑巾で…

「スウ姉さん」を久しぶりに読みました。

エレナ・ポーター著 村岡花子訳 角川文庫 少女パレアナ(虫はこの訳がいいと思うが、ポリアンナとするのもある)とかパレアナの青春など、今や楽観主義の代名詞ともいえるパレアナシリーズの著者による別の小説。 アメリカに限らず、スウ姉さんはどこにでも…

「園芸家12ヶ月」を読みました。

カレル・チャペック著 小松太郎訳 中公文庫 「百円!!(税込百五円)」これが、この魅力あふれる本を買うのに虫が使った金額である。(ブックオフで買ったため。) しかし、断言してもいいが、この一週間ぐらいでこれほど有効にお金を使ったことはない。こ…

「ミリオネア・マインド  大金持ちになれる人」をもいちど読みました。

ハーブ・エッカー著・本田健訳 三笠書房 ビジネス書のなかでは、「心構え」を重視するもの。なぜなら、木になる果実だけを見るのではなく、それを作り出している根っこを変えるべきだから。 果実=現実で、根っこ=精神的なもの。 お金持ちになることに限ら…

「リラクセーションー緊張を自分で弛める法」を読みました。(成瀬悟策・ブルーバックス)

まずはリラックスの反対、「緊張」を考えてみる。 例えば、みんなの前で発言する・・・これは緊張する(うんうん)。 でも発言する前に、『これから、発言するぞぉ!』と思う・・・これも緊張する。準備緊張という。(考えてみると確かにね) 準備緊張なるも…

「憎しみの絆」を読みました。(ジャネット・ドーソン著、押田由起訳)

※推理小説ですが、ネタバレはありません。 解説によると、ジェリ・ハワードシリーズの3作目。レノア・フランクリンなど懐かしい名前が登場する。 とりわけ印象的なのが、アメリカ海軍一等兵、サム・レイナーの女を追いかけ、次々とくどきながらも根本的には…

「コン・ティキ号探検記」を読みました。(2)

前半は舵とりで苦労するが、舵を板にはさむことを発見し苦労しなくても舵とりができるため、のんびりとした日が続く。どこまでも続く海原、蒼穹は果てしない。筏のうえでごくごくのんびりと日々を過ごす。 普通の船はエンジンがついているため魚達は怖がって…

「コン・ティキ号探検記」ヘイエルダール著水口志計夫訳 を読みました。(1)

『ほんのときどきのことではあるが、奇妙な境遇に陥っていることがあるものだ。しだいに、ごく自然に陥っていくのだが、そのまっただなかに来た時に、突然驚いて、一体全体どうしてこんなことになったのか自問自答する。』 この書き出しがこの冒険記のエッセ…