2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「<動物行動学入門>ソロモンの指輪」を再読しました。

コンラート・ローレンツ/日高敏隆=訳 早川書房忘れもしない、中学時代のある日暮れである。 大きな木にカラスがたくさん集まって、カァカァ鳴いていた。 それを見た虫の友人が、カラスに向かい、「カァカァ」言い出したのである。 何をしているのか、虫が…

「大穴」をもう一度読みました。(ネタバレ)

ディック・フランシス 菊池 光 訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 ディック・フランシスは何度読んでも、面白い。巨匠の例にもれず、どの作品を読んでも一定の水準が保たれているからだ。シッド・ハレーの出てくる、初期の作品。 今回再読して思ったのは、きわめて…

「人格の成熟」を読みました。

A・ストー(著) 山口泰司(訳) 岩波書店 同時代ライブラリー 人格の尊重。 かつて、虫には、育児書を読みあさってた時期があった。 といっても子育てをしていた訳ではなく、どちらかといえば、まだ、育てられていた、中学や高校の頃である。(母親がいっ…

「殺人同盟?  懐かしい殺人」を読みました。

ロバート・L・フィッシュ 菊池光 訳 ハヤカワ・ミステリ文庫 『探偵小説』や『推理小説』・・・虫はこの分野をこよなく愛しているが、最近、古典的なこの分野の小説は書かれないのが現状である・・・。ハードボイルドやら社会派やらのは見かけるが。 この間…

「『東大』『ハーバード』ダブル合格 16倍速勉強法」を読みました。

本山勝寛 著 光文社 本の虫日記をはじめたキッカケが、この本である。 勉強法の本としては、チョ・スンヨンさんの本の次にベストの地位を虫の中でキープしている。本当に参考になる。 だって・・ 「東大」 あの東京大学である! 誰しも、日本の最難関という…

「フィガロの結婚」を読みました。  

ボーマルシェ 作 辰野隆訳 岩波文庫 モーツァルトや、ロッシーニによってオペラ化されたやつである。 ここが、多分メロディを聞けば誰でも聞いたことがある、「恋とはどんなものかしら」のアリアになるんだ。とか「もう、とぶまいぞ、この蝶々」(お正月によ…

「フロスト気質(かたぎ) 下」を読みました。

R・D・ウィングフィールド / 芹沢 恵 訳 創元推理文庫 上の感想で言い忘れたが、今回も様々な事件が同時並行で起きる。 ハロウィーンで家を廻っていたボビー・カービイ少年(7歳)が誘拐され、同じ年頃の別の少年の死体が発見される。これもハロウィーン…

フロスト気質(かたぎ)になるには・・・「フロスト気質」上を読みました。

R・D・ウィングフィールド 芹沢 恵 訳 創元推理文庫 これは絶対読む!と決めている本のシリーズの訳がでるは、めちゃくちゃ嬉しいものである。 衝動的に買ったが、厚いので夢中になりすぎてはヤバイかな・・・と、読むのが遅くなってしまった。でも、読み始…

「100歳まで元気に生きる! 科学的に証明された長寿の秘訣」を読みました。

ジョン・ロビンズ(著) 高橋則明(訳) アスペクト ロシア・カフカス地方アブハズ、エクアドルのヴィルカバンバ、パキスタンの北端にあるフンザ、そして、日本の沖縄という長寿者が多いところの要因を分析し、長寿の秘訣をさぐって、日頃の生活に応用しよう…

『人に振り回されずに生きる13の法則(新・自己中心主義のすすめ)』を読みました。

ヨーゼフ・キルシュナー著 畔上司訳 主婦の友社 何か人生でやりたいことがあるだろうか。目標が? 虫にもある。 どうしてできないかおわかりか? 虫もそうだけど、まわりの人に振り回されてしまうのだ。家族、学校や会社であう人達、友人、その他もろもろで…

「こびと殺人事件」を読み返しました。

クレイグ・ライス 山田順子訳 創元推理文庫 「カジノ」の持ち主になったジェイク・ジャスタス(「カジノ」の持ち主になった経緯は、「大はずれ殺人事件」「大当たり殺人事件」に詳しい)は、ショーの呼び物として「偉大なるこびと」J・オットーを雇った。し…

「オールド・ディック」をまた読みました。

L・A・モース 石田善彦訳 早川書房 主人公の名前が、ジェイク・スパナーなのに、オールド・「ディック」とはこれいかに? 辞書(ネット)で調べてみると、DICKとは、探偵、そして、ぺ○○という意味があった。 76歳ではあるが、ジェイクは両方の意味で…