得るために与える〜「あなたがあたえる 大富豪ビンダーの夢をかなえる5つの秘密」を読みました。
ボブ・バーグ+ジョン・デイヴィッド・マン 木村博江 訳 文芸春秋
営業・・・つまり、セールスの人というとどんなイメージをお持ちだろうか。
虫の独断と偏見でいうと、派手なスーツやアクセサリーを身につけ、女性だとメイクも濃く、欲望(とりわけ金銭欲)で目がギラギラ光っていて、声が大きく、やたらとなれなれしいといったイメージがある。あくまでも、独断と偏見に基づくものだが。
さらにいえば、営業につながる接待には、ゴルフだろうが、きれいな女の子のいるお店だろうが、いたるところへ行くが、自分の利益にならないとみれば、指一本動かさない・・・というイメージがある。
くどいようだが、あくまでも勝手なイメージである。
これは、いわゆるビジネス書であり、大金持ちになるためのハウツーではあるが、そういったイメージのある営業職だからこそ、こういった、全くイメージと正反対のことを勧めるのが効果的かもしれない。
この著者の1人はトップセールスマンのようだが、トップともなると、普通とは違う方法で仕事しているのかもしれない。
立ち読みした「夢をかなえるゾウ」とちょっと似ている。
これは典型的なセールスマンが、大金持ちの教えを受け、しかもその日のうちに実行するという条件までつけられ、実行していくうちに、幸せをつかむ話である。
ま〜、これで本当に金持ちになれるかどうかはともかく、「ギラギラ」修正には一役かって、そのために逆に売り上げがあがるんじゃないかなとは思う。お客さんもバカではない。相手が、「利益のために利用している」というのはなんとなく感じ取るものである。
では、その秘訣を書き写しておく。
- 人の本当の価値は、相手から受け取る以上に、自分がどれだけ与えられるかによって決まる。
- 人の収入は、どれだけ多くの相手に、どれほどよろこんでもらえたかによって決まる。
- 人の実力は、他の人の利益をどれだけ優先させたかによって決まる。
- 自分が人に差し出せる一番価値のある贈り物は自分自身である。
- 効果的にあたえるためには、受け取ることにたいし、つねに心を開いていなければならない。
ビジネス書って、何か倫理の本と似ている・・・。