実行するチカラ〜「3週間続ければ一生が変わる」を読みました。

         ロビン・シャーマ   北澤和彦 訳   海竜社


 本を読むというのは、虫にとっては、息をするぐらいあったりまえのことである。

 ただ、本の中には、こういったハウツーのように、何かすることを要求するものもある。もっともただのフィクションでも、実行することが見つかることもある。

 じゃあ、何かしら実行してるかというと・・・・。第一色々読みすぎて、何に従えばいいか・・・。参考にはしても、自分のすることは、自分で決めたい。

 この著者のえらいところは、自分もハウツーを読んで実行しているところである。

 どちらかといえば、引用が多いところがよい。忘れないように書いとこう。


『心のなかですばらしい考えを育てるのだ。なぜなら、自分が考えている以上にすばらしい人間にはなれないのだから』イギリスの政治家、ベンジャミン・ディズレーリ

 制約や恐怖に満ちた考えに知らない間に縛られているんだよね。新聞・雑誌やテレビも(特にCM)は恐怖をあおってるなと思うことがある。年をとる恐怖とか、恋愛できないかもとか。

 素晴らしい、楽しいことを思いっきり考える。大きく考えるって大事だと思う。

 そして思ったことを実行する・・・。

『英知とは次に何をするかを知っていること、技術はそれをどうやるかを知っていること、徳はそれを行うことである』生物学者、元スタンフォード大学学長、デヴィッド・スター・ジョーダン


 この中にもあるが、「知は力なり」ではない。「知を実行すれば、力なり」なのだ・・・。


 とはいえ、この本は方向性は示すけど、ちょっと具体的ではない。誰にでも当てはまることを書こうとしているからかもしれない。引用した文(それ自体はすばらしいと思う)の趣旨と、そこから教訓を引き出す地の文の趣旨がちがっているように思えるものが見受けられる。


 これは図書館で借りた。読む価値はあったと思うけど、買うほどでもないかも。