数のマジック!〜「暗算の達人  驚異の高速計算テクニック  」を読んでいます。

    アーサー・ベンジャミン&マイケル・シャーマー(著) 岩谷 宏(訳) ソフトバンククリエイティヴ


 サーテ、お立会い!
 そこのアナタ!お好きな2桁の数字を言ってみて!なんでもいいよ!その数に11をかけた答えを即座にいいますからね!

 「71、93、18?」

 「答えはそれぞれ、781、1023、198だよ!」

 本当にすぐ暗算で出したって!すぐだよ。多分思ってるより早いよ。答えは一応確認したけど、その前に暗算でやったよ。

 本当は面と向かってやればよいのだね。虫を見かけたら、声をかけてくれれば喜んで!

★〜★〜★
 
 著者のベンジャミン博士は数学者でもあるが、実際にマジシャンとして舞台に立っている。

 この11を掛けるヤツは本当にカンタン。最後まで、読んでいただけるならネタをばらそう。友達や家族にやってみせたくなることうけあいである。

 その他にも足し算・引き算・掛け算や二乗の計算など、暗算の達人になれる小道具が満載である。実に価値有る1冊だ。

特にチップの計算方法は使える。日本だと消費税額に応用できる。内税になって、わかりにくくなったけど、いくらまでが消費税分なのか知っといたほうがいいし、外税のほうが表示がデカい店もある。
★5%なので、まず、10%を求める。0を一個とるだけだ。100円なら10円、一桁代まで数字が有る場合は切り捨て。501円なら、50円だ。
 次にそれを2で割る。ちなみに100円は5円、501円は25円である。
 参考のためにいうと、チップは15%なので、両方足せばよい。こちらも切り捨てである。だから、1ドルだったら、(10%の)10セント+(その半分の)5セントで、15セントである。

 正直いうと、虫は2桁の掛け算までは何とかなったけど、3桁からちょっと苦戦している。

 でも、暗算じゃなくて、筆算でも、この本の通りにやった方が断然早くて、ミスも少なめである。

 小学校4年ぐらいだろうか、3桁とか4桁の足し算と引き算・・・ちょっとした煉獄であった。くりあがりとか虫は、指をおって覚えておく方法を習ったためか、必死に計算しても、結局答えが合わず、ドリルをみるのもいやだった。これを読んでいる皆様はどうだっただろうか。

 でもこの本の方法でやると、筆算もあっという間である。自分で解いているのに魔法かと思ったw
 比較のため、小学生のころ習った方法でもやってみたところ、(相変わらず)のろいのろい。しかも間違える。
 はじめからこの方法を習えばよかった。タイムマシンがあれば、小学生の虫の家庭教師をやってあげたい!!

 これから、割り算とか最後まで読み通すつもりである。もっとも、数字を覚える語呂合わせは日本人なのでちょっとハンデがある(というか向かない)が。

 それにしても、こんな気持ち、生まれて初めてである。

 数学(算数)が好きなんて、感じた覚えが全くない。

 それどころか、数字アレルギーで、理系など、数学が必要なところは極力避けてきた人生だった。この本は虫の人生を変えたと思う。これが一番の数学マジックである!


《最後にネタばらし》
 例えば、 23 × 11という問題があるとする。
 
 まず、十の位の数(2)と一の位の数(3)を足す。・・・2+3 = 6
 その答え(6)を2と3の間に入れる。それが答え。(263)

 次に、  85 × 11  。

 十の位の数(8)と一の位の数(5)を足すと13になる。
 そうしたら、3をそのまま真ん中に、1を8に足す。つまり935となる。

   1
   835
   935 

 99とかだと、答えが1089と繰り上がりが出るので、注意!でも何回か練習すれば、大丈夫。