ボード・シェーファーの「そろそろ、本気でお金持ちになってみませんか」を改めて読みました。

              ボード・シェーファー著   瀬野文教訳  草思社

 この手のビジネス書は、アメリカ人が書くことが多い気がするが、ボード・シェーファーさんはドイツ人(若いときにアメリカに来たようだが)。それだけに、一部のビジネス書のように大風呂敷を広げたようなところがなくて、堅実、というか実際的な気がする。

 でもチマチマしてはいない。

 最初に目標を書かせるところがある。3年後、税抜きで月いくら欲しいですか。

 もしよければ、これを見ている皆さんも手近なメモ用紙に書いてみよう。

・私は3年後月(     )円欲しい。


 さて、皆さんはいくらと書いただろうか。ちなみに、虫もやってみた。

 月100万円と書いて(月あたりですよ!)、それじゃあ少ない!とマネーコーチに却下された、ボード・シェーファーさんより少なかった。(シェーファーさんは500万円と書いてた。)

 結局、月1000万円という目標をたてたシェーファーさん。日本で同じだけ手取りで稼ぐには相当収入が必要である。税金高いからね・・・。

 そしてなにより重要な事。それは、好きなことを仕事にするということである。

 今やっている仕事を好きか。愛してるか?

 正直に、「ハイ」ではないのに仕事を続けている?

 この前この本を読んだ時は、この部分を読み飛ばし、軽く読み終えてしまった。

(このときも目標をたてたのに、足元にも及んでいないのはそのせいかもしれない、3年はたってる。)

シェーファー氏も、「来月の家賃が払えなくなるかもしれない」とさんざ悩むが、日銭をかせぎ、ハムスターの車輪を回すような仕事・・・この方の場合は保険外交員・・・をやめるのである。しかも、今すぐ。

 今回はなんだかこの部分がやけに、胸に飛び込んできた。結局読むだけで何もしないのであれば、以前と同じである。

 今回は、会社を辞めた。瞬間的に。

 たいした仕事ではないが、この質問を読んだとき、好きでもないのにしばりつけられるばかばかしさに気づいたのである。好きでもない仕事は、これからも、出来るかぎり、しない。

 これが難しいということは、重々承知である。

 しかし、人生は一度きりだ。より立派な人間になり、好きなことに打ち込めば、きっと、3年後には結果がついてくると信じている。