「シャーロック・ホームズの生還」から短編2つを読みました。

コナン・ドイル阿部知二創元推理文庫

【ブラック・ピーター】
話の筋より、黒ピーターの横暴ぶり、暴れんぼうぶりが印象的。
ホームズの他の話にも出てくる、横暴かつ凶暴としかいえないキャラである。(まだらの紐のお父さんとか)お父さんの権力がまだまだ絶対的だった頃は、こんなのが野放しだったのだろうか。(明治かもっと前の話だしね)
>>『そう、素敵に腹を空かせてのご帰還だ。朝食前の運動の価値といったら、ワトスン、議論の余地もないね。』
なるほど、やってみようかな。もっとも、ホームズの<運動>なるものは、肉屋にて豚に銛を突き刺すという法医学的検証なので、これはやらないが…。
【恐喝王ミルヴァ−トン】
モリアーティほどではないが、なかなか大物の悪党の登場である。
この話は推理物ではない。殺すちょっと前ぐらいに犯人が現れる。そしてホームズとワトスンの目の前で殺人は行われる。
ま、被害者が悪党なんでいいよいいよ〜ってな話である。
しかも、犯人はやんごとない方だしね。