「シャーロック・ホームズの生還」から短編5編を読みました。


シャーロック・ホームズの部屋」を見て来ました。異人館(@神戸)のバー【KING OF KINGS】で、腹ごしらえして、2階を見てまわったら、なんと、こんなところに懐かしのベーカー街の古巣があるではありませんか!!
推理小説】はいろいろ読みましたが、やはり生まれて初めて読んだのはこの方でしょうね!あの頃は、ルパンの方が好きでしたが、今は断然シャーロキアンです。
窓際の胸像にほほ笑みがこぼれてしまいました。奥は実験道具です。他に、VRと撃ち抜いた壁(ピストルの弾はなく、変色を防ぐためにガラスの額縁がついてました)やバイオリンもありましたよ。
懐かしさのあまり、胸像が出てくる「生還」を買って読みはじめました。子供用のでは絶対読んだと思いますが、大人向けのこの創元推理文庫は読んだかな…?
「空家事件」
これぞ、ホームズ復活第一弾。胸像が出てくるやつです。映画< ホームアローン>でも同じトリック使ってましたね。(ホームズは手動ですが)
これは推理物というより冒険小説風です。
ワトスン先生、ホームズが現れた時、気絶してたんですね〜。かわいい。ちなみに、虫ってば、ず〜〜っと、ワストン先生と読んでました。
「ノーウッドの建築業者」
推理小説として、完成度が高い。味わい深い一品。
指紋がついて<いた>ことが、逆に無実の証明になるという証拠の使い方が小気味よい。
「踊る人形」
暗号物。これで英語ではEが一番多く使われる事を知った。まだ、小学生だったけど。
人形の絵がカワイイ。
これはお話だけど、こんな方法で、お話しているシカゴのギャングを想像するだけで笑える。(それにまた、ギャングのわりには純情なんだよね)
「あやしい自転車乗り」
困っている女性を見るとすかさず発揮される、ホームズの騎士道精神。
田舎の女音楽教師がみょ〜〜にモテるという話である。
こういう日常生活の奇妙さが怪事件に発展する話も面白い。
プライオリ・スクール
公爵だの総理だのがよく出てくるのは、嬉しがらせかな−、何となく、読者も知り合いのような、で、ホームズが軽くあしらうと、こっちも偉くなったような気にさせられる。
ドイルさん、なかなか上手いね。
自転車の車輪の後が重要な手掛かり。「ダンロップ」だそう。昔からあったんですね、この会社。