やる気のエンジンを始動させる〜「『勉強したくない』を活用する逆転発想勉強術」を読みました。

           精神科医 ゆうきゆう 著  スリーエーネットワーク


 あーあ、勉強(とか仕事とか家事とか運動とか)しなきゃいけないんだけど・・・と思いながら、面白いTV番組を見たり、本やマンガを読んだり、ゲームをしてしまったり、ネットサーフィンとかしたことってあるだろうか。

 ある? 
 
 そんなアナタに虫は言いたい。

「同類(とも)よ・・・・」(ヒシッ)

 振り返ると、虫の人生、その連続である。

 これじゃ〜いかんと思っていろいろハウツー本を読む⇒何をしたらいいのかわかってくる⇒でもやんない。

 その連続スパイラルである。

 この東大出身の精神科医でありながら、そこらのミジンコほども自尊心がないゆうきゆう先生(サイト「セクシー心理学参照)が、やる気エンジンを始動させ、勉強を続ける方法を教えてくれる。

 東大の医学部出身者ともなれば、高慢ちきなぐらい自信たっぷりでは・・・?と思っていたが、そうでもないことがわかる。学歴と人格が全く関係ないことを教えてくれるすばらしい先生である。なんせ、このセンセイ、謙虚を通り越して、「ちょっとは自信もてよ!」とどつきたくなる衝動を覚えるくらい自信なさげである。(Mなので、そういう人格を演じてSを探しているのかもしれない)

 ま、それはさておき、自信がないと、現実逃避のため、マンガとかテレビとかに溺れがちである。(これは、虫にも同じ事が言える、溺れるモノが違っているだけ)他にも過食とかパチンコとかタバコとか溺れるものはたくさんある。

 その中で(人生の楽しみを断つというのはオススメできない。何度もやって失敗してるので)、なんとか、勉強(とかのいいこと)もしよう!とする方法論である。

今回はまず、「ギャンブル勉強法」である。

これは、遊んでいる時にギャンブルをする。という方法。

  1. まず、罰を決める。「負けたら〜の勉強を始める」
  2. 次ににギャンブルの内容を決める。今、例えば、テレビを見ているとする。「次の場面に出てくるのは女性だ!」と賭ける。
  3. 負けたら勉強を始める。勝ったら、そのまま楽しむ。(ちゃんと楽しもう)

 人間は理由づけがあってはじめて動くが、勉強(やそのほかのいいこと)のごほうびはいかんせん遠い。そこで、「賭けに負けたので」という小さな理由づけをつけてあげるのだ。

 罪悪感に悩みながら、だらだらプレイし、それを取り戻すために勉強するよりは、この理由付けの方が理にかなっていると思う。

 「人生に無駄なことなんて、何もないのよ」というマナ先生(この本の主人公である劣等生ユウに方法論を教えてくれる先生)というセリフが印象的。

 以前紹介した「勉強するな!」の著者やその中にでてきた他の優等生は勉強以外の「遊び」も熱心である。「遊び」と呼ばれる活動でも、ある意味勉強である(TV鑑賞もマンガもゲームも)。でも、やっぱり、それだけでは当然ダメなので、5分でもいい。普通の意味の勉強は必要である。

 勉強も遊びも楽しむために、つまり、今を楽しむために。いい方法かも。


 さらに始める動機付けといえば、コレ、素直な気持ち

 勉強をしたくないのは、何のために勉強をするのかを考えていないから。

 たとえば、ユウのように東大医学部合格!が目標だったとしよう。

 このままでは抽象的。何のために合格したいのか。

 気の毒な病気の子どもを救う・・・(ってホントに思ってる?)というようなきれいごとではイケマセン。ミスコンで、「全世界の子どもを〜」みたいな(一番きれいかどうかと全く関係ないじゃん)。

 本当に自分が思っていることを理由にする。

 ユウの場合は、気になっている女性が、東大理Ⅰを目指す男性といい感じでしゃべっていたので、負けたくなかったから。はっきり言えばモテるため。

 これが理想的。

 「東大医学部合格=その女性の笑顔=その女性の体」としっかりイメージする。

 あ、「体」はマナ先生のセリフである。

 合格してもふりむいてくれないのでは・・などと考えない。男性(女性も)の魅力のほとんどは自信。そして
自信とは目標達成能力である。
 合格すれば振り返ってももらえる。目標を達成したことで、自信が増すからである。

 あの子を抱きしめたい。そう思って勉強すれば、めくる参考書のページの一枚一枚が、その子の服を一枚一枚ぬがしていくのと同じ・・・(という内容である)そう思えばページをめくりたくなる!

 そういや、そんなゲームがあったような・・・。

 ユダヤ人は教育熱心で有名だが、男の子の成人儀式で、本に蜜をたらしてそれをなめるというものがあった。本の知識を吸収することで、お金や出世や人生の甘い思いができるよ!ということを体感させる、いい儀式だ・・・。

 また、別の勉強法の本で、本の間に女性のヌード写真をはさんでおくというのもあった・・・これもめくるのが楽しみでしょう。別の意味で。

 他の勉強法も、引き続き紹介しよう。次回は「勉強は浮気をしながら」にしようかな。

 それでは。